2023年2月中旬。
平日のランチタイムに新宿のカフェで顔合わせ。
僕のパパ活における初めての顔合わせ。
お相手からいいねをいただいたが、はっきりとした顔写真をプロフィールで公開していないので、どんな方が来るかは正直未知数だった。
未知数にも限らず「お顔合わせ / お茶 / お食事で1で良いですか?」という条件。
はっきり言って無駄金になる可能性も高い。相場ではお顔合わせは0.5と書いているサイトも多かったり。
でも僕は「1を提示するということは、お相手の方、よほど自分に自身があるのだろう」という謎の解釈に加えて、部分公開されている顔のパーツが好みだったので、お会いすることにした。
しかし彼女、事前のメッセージやりとりの時点で、わりとサバサバというか、特に絵文字など使わず的確にメッセージを返してくれる感じだったので、逆にいうと、ちょっとサバサバすぎてビジネスっぽく感じたり・・・
わずかばかりの不安を覚えながらも、始めの一歩踏み出さないことには何も始まらない。それに、もうお会いすると決めてこの場にいるのだから、腹をくくろう。
年甲斐もなくドキドキしながら集合場所に向かう。
果たしてどんな方が来るのか・・・このドキドキ感は風俗で嬢と対面する時に非常に似ている笑
ー「良い人だったらいいな」
そう思いながら、当日はお互いの服装などを伝えた上で集合することに。
こうやって初対面の方と外で待ち合わせをして会う、この体験自体が久しぶり過ぎて既に気分が高くなってきている。忘れてた何かを取り戻している感覚すらある。
集合時間が近づいてくると「もうすぐ着きます」とのメッセージが。
「僕ももうすぐ着きます」
そう返事をして集合場所に立っていると、後ろから「エルさんですか?」と声をかけられた。
振り向くとそこには小柄で可愛らしい女性が。決して美人というわけではないが愛嬌のある顔立ちで僕は嬉しかった。
「はじめまして、エルです。あいさんですね。よろしくお願いします」
僕達はそう挨拶をして、カフェに入っていった。
カフェで顔合わせ
ランチタイムの平日ということもあり、僕は席だけは事前に予約をしておいた。
ただ結果から言うと予約をしておく必要は全くないほど、お店の中はガラガラだった笑
ただガラガラだったおかげで特に周りの目を気にすること無く、話をすることができそうだ。
そしてそもそもドタキャンのリスクを考えると、今後は予約なんてしなくてもいいな笑
そんなことを考えながら、僕たちは席について荷物を置きコートを脱いだ。
その日僕はデニムにカーディガンという非常にラフな格好で挑んだものの、
ー少しラフな格好過ぎたかな。
そう思ったが、彼女も今どきというか、どこにでもいる女子大生の装いというべきか、ベージュのニットに黒のスカートというラフな出で立ちで安心した。
僕は席についたが、
ーしまった、顔合わせのお手当は先に渡すべきだったか・・
という考えが頭によぎった。
事前に調べた想定では、「テーブルで渡すと周りの目がいかにもという感じになるので、お店に入る前に渡した方がスマート」ということだったのだが、時既に遅し。
もしかしたら彼女に疑念を抱かれているかもしれない、と思いながらも、軽く自己紹介から始めた。
「改めてエルと言います。今日はお時間いただき、ありがとうございます。私は都内でフリーランスをしていて・・・、趣味は・・・、休日は・・・」と、一通りの自己紹介をした。
ーちょっと一人で話し過ぎたかな。というか、どの程度話すのだろう。
と、いかにもパパ活童貞らしく不安になったが、彼女はニコニコしながら聞いてくれた。
僕が一通り話し終わったあとは、彼女が自己紹介をしてくれた。大学で何をしているか、普段どんなことしているか、将来何をしたいか、、など。
僕は自分で言うのもなんだが、フリーランスをしているだけあって他人とのコミュニケーションは普通に取れると自負している。
彼女の自己紹介で気になった点などを、あまり深入りして詮索しないギリギリのラインを探りながら、質問したりして、当たり障りのない会話を続けた。
その後、お互い注文した飲み物を半分ほど飲み干した辺りで、僕から本題を切り出した。
「あいさんは、これまでどんな感じで活動されているのですか?」
聞けば彼女、18歳からゆるーく食事や大人で活動をしていて、最近は少し辞めていたが、また再開をしたとのこと。
まじかよ、最近の18歳すごいな。
でもそんな女の子とアラフォーのおっさんがランチしてる世界観もすごいな。
僕は自分からは、
「僕は今日お会いしてもう少しお互いを知れればと思ったので、次回改めて食事にいきませんか?」
とお誘いするとともに、次回はまだ食事だが、3回目か4回目はその先も希望しているので、
「食事を重ねてフィーリングがあえば、その先の展開も希望していますが、それでも問題ないですか?」
と明確に確認してみた。
彼女の返事は「はい、問題ないです」とのこと。
ーうーん、なんかリアクションが鈍いな。緊張してるのかな。
僕は彼女の見た目に不満はないが、どうも少しリアクションが薄いというか反応の掴みどころがない。このあたりがメッセージのやり取りで感じた淡白な部分なのだろうか。
とはいえ、何度か話をしないことには分からないので、次に会う日程を2週間後あたりで決めて解散することに。次回は夜ご飯を食べに行くことにした。
ここまで時間にしてだいたい40分ほど。顔合わせとはこんなものなのだろうか。僕はこのタイミングで事前に約束していたお手当を渡しておいた。
「これ、最後になっちゃったけど、今日の分です」
ここに1万円の価値があったのかどうかは正直良くわからない。
ただ僕は人生で初めてのパパ活の顔合わせを体験したということで、きっとアドレナリンが出ていたのだと思う。謎の満足感とともにその場でお別れをした。
しかしお別れをしたあとに、最大の失敗に気づく。
ーLINEを交換するのを忘れた。
まぁサイト内でメッセージのやりとりすれば良いのだが、完全に忘れてしまった。逆に彼女のLINEを聞いてこなかったが、女性からは聞いてこないものなのだろうか。
この辺りは経験値を積んでいかないと分からない部分だな。
とにもかくにも2回目で判断しよう。
続く